寂しい独り言-影


夜は静かに更けてゆく

沢山の想い出を時間に溶かし込みながら


寂しい独り言-花


春の陽気に誘われて

久しぶりにカメラを持って出た

ぎこちなくカメラを向けた私に

花は相変わらず微笑んでいるようだった

そして相変わらず沢山のことを私に教えてくれる



寂しい独り言-花


人生が180度方向転換してしまった


この決断はYESと言えば、

それまでの自分のあり方を否定するようなものだった

気持ち的にYESでもすぐにはYESとは言えず、

これまでの自分の生き方と気持ちとの間の大きなズレに戸惑った


結果的にはYESと言ったのだけれど、

今はそれが正しかったと思う


この決断によって失うものも多く、多少の不安もあったが、

それよりも遥かに得るところが多かった


新たな自分の一面をみることができ

これまで自分が自分自身を勝手に決め付けて

自分自身で可能性を狭めていたことに気付いた


20年以上も前に友人に言われたことが

ようやく今 理解できた


この方向転換は私にとっては奇跡に近い

つくづく人生ってわからないものだと思う


いつもブログを見ていただいてありがとうございます★

このブログも気がつけば四周年となりました。

この一年は更新もほとんど滞った状態でしたが、これを機にまたブログを再開したいと思います。

更新がない間も来ていただいて本当にありがとうございました。

ここで築いた関係も私にとっては宝物のひとつですので、これからも大切にしたいと思います。

四年間、ありがとうございました。

そしてこれからもよろしくお願いします。


花


自分自身を信頼する

それができると自ずと道は開ける


花


沢山の小さな星たちを見ていると

それだけで幸せな気持ちになれる


星数だけ人がいて 幸せの形もいろいろで

結局のところ幸せは形じゃなくて

その人が幸せを感じているかどうか

きっとそれが一番大事なことだと思う


記憶の砂粒


「詩人は一粒の砂粒からでも、世界を想うことができる」という。

詩人は、じぶんに与えられた

ちいさな砂粒のような手がかりから、

見知らぬ世界や、遠くで起きている出来事に

意識の焦点を絞り込み、

いま自らが生きている世界について

想うことができる、と。


詩人とは、もちろん職業のことではなく、

人があるべき原型のようなもの。

そして一粒の砂とは、じぶん固有のちいさな経験、

しかしそれだけが唯一まぼろしではない確かな経験のことなのだ。

僕たちはあたえられたちいさな場所や経験を通じて、

この世界を想い、大きな精神に触れる。

そのことの大切さが語られていた。


音楽という砂粒。手触りという砂粒。

そして家族という砂粒。

サラサラと降り落ちる記憶の砂粒のなか、

その向こうにはさまざまな世界が見える。


海の向こうの国々、生きものたちの暮らし、

水平線に横たわる月、遠い森のこと。


そして星霜夜の浜辺にひとり佇む人間という存在もまた、

広大な宇宙のなかに投げ出されて孤独に震える、

砂浜のなかのたった一粒の、砂なのである。



「僕のいるところ」 三谷龍二



三谷龍二さんは工芸家で木工デザイナーです。

これはこの方の初めての絵本です。

自分の作品を写真に撮って、それぞれに文をつけた構成になっています。


一粒の砂粒、本当にそうだなと思います。

日常の何でもないことを通して世界を感じる。

それは花でもいいし、雨粒や石ころでもいい。

最近ではそういったものを通して感じることの方が、

新聞やテレビを通じて得る知識より大切な気がします。

世界はあらゆるものの内に存在しているのです。


空


いつまでも空を見ていた

この旅の意味とその先にあるものを見つめながら

緑陰


緑陰に人知れず赤い花が咲いていた

華やかではないけれど

その佇まいにとても惹かれる


朝日


ここに泊まると必ずと云っていいほど太陽に起こされる

部屋には遮光カーテンがひかれているにもかかわらず

何故か早い時間に目が覚める

気配にカーテンを開けると朝日が見えた


朝日が海を照らしながらゆっくり昇っていく

一隻の船が静かに港を出て行く

海に描かれる金色に反射する船の軌跡


おそらくは毎日繰り返されているであろう朝の光景を

一人ぼんやり眺める

そこに特別な何かがあるわけではないが

ただそれだけの行為にとても癒される


しばらくして空の雲も切れて青空がのぞきだした

さてシャワーを浴びて美味しいフォーを食べに行こう

そのためにこのホテルに泊まったようなものだから