気付くと私は白い部屋の真ん中にいた

円形に近い多角形の部屋らしく、窓はない

その代わりといっては何だが

沢山のドアが私を囲むように配置されている

ノブは金色でドアは白

ドアの上方には金色のプレートに

細い飾り文字で何かが書かれている


ためしに正面のドアをそっと開けてみる

そこは書斎のようで誰もいない

マホガニーのデスクの上には

ブルーのレターペーパーと白い羽根が載っていた

机の右手正面には窓があり

青空から白い羽根が降ってくるのが見えた

また羽根の季節がやって来たようだ




花


いつも ありがとう

その気持ち忘れないよ


花


一点の曇りもない

真っ白な心でいられたなら


花


見上げれば

青空に満開に近い花

それだけで幸せな気分になる


花


この想い伝わっていますか?


花


明るい日差しの中

再びめぐり逢う幸せ


花


時間を共有する喜び


花


幸せは春風に乗って

あなたの元に届くでしょう



花


きっと困難は乗り越えるためにあるんだね

もちろん避けることもできるけど

そうすると一生何かから逃げることになるのかもしれない

結局はどこかで向き合うことになるのだから


花


一雨ごとに 暖かくなる

そして雨はすべてを洗い流してくれる

汚れた空気も曇った心も

雨が降った後には清浄な空気と晴れ渡った心が返ってくる