ここに泊まると必ずと云っていいほど太陽に起こされる
部屋には遮光カーテンがひかれているにもかかわらず
何故か早い時間に目が覚める
気配にカーテンを開けると朝日が見えた
朝日が海を照らしながらゆっくり昇っていく
一隻の船が静かに港を出て行く
海に描かれる金色に反射する船の軌跡
おそらくは毎日繰り返されているであろう朝の光景を
一人ぼんやり眺める
そこに特別な何かがあるわけではないが
ただそれだけの行為にとても癒される
しばらくして空の雲も切れて青空がのぞきだした
さてシャワーを浴びて美味しいフォーを食べに行こう
そのためにこのホテルに泊まったようなものだから